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2005年10月24日
老舗旅館に学ぶ
先日、札幌市内でもう数軒しか残っていない旅館というフィールドで奮戦する、札幌・中村屋旅館の女将さんとお話する機会があった。札幌市内というのは、全国でも有数のホテル激戦区。旧来の旅館はどんどん姿を消している。その中にあって、こちらの旅館では何を全面に押し出しているのか。どんなところが支持されているのかなど、非常に勉強になった。
そもそも客室のキャパシティがホテルとは比べ物にならないのだから、旅行会社などのエージェントに客室をブロックしてもらう戦略はとっていない。極力、自前のリピーターや、かつての旅館らしさを求める客層にターゲットを絞っている。また、このところは海外から利用者も増えている。いわゆるトラディショナルな日本を求めてWEBなどで捜し求めてくるのだ。
肩のこらない接客、気取らないサービス。諸々の事情から、この春急遽、経営のトップに立った女将さんは、あくまでも主婦の視点で旅館業の今を見つめている。「チェックインしたら部屋に閉じこもるというお客さんではなくて、何がしかのコミュニケーションを求める方が多い」。旅館本来のあり方そのものが商品性を持つというパラドックス。マスではなくニッチ、しかし、エッジが立っている。そんな商品政策である。
さて翻ってwin-board.biz。中小企業に使ってもらえるツールというのは、まぎれもなくニッチであろう。しかし、その中味はエッジが立っているだろうか。愚直なまでにひたむきなサービスたりえているだろうか。作り手、供給サイドである我々は、まだ見ぬ顧客の声を聞くための手配をしているだろうか。
投稿者 上田正巳 : 2005年10月24日 01:04
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